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かけがえのない思い出とはまさにこのこと。迪化街「読人館」で過ごした3日間

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旅の最後の3日間を過ごした「読人館」のことを思い出すと少しだけ胸がきゅっとして、そのあとはずっとあたたかな気持ちでいられる。

台北の中でも大好きな街「迪化街」。
かつて商業の中心地として栄えたこの場所はいまでも当時の建築物が残り、乾物や漢方の卸しの店が軒を連ねる。近年はそれらの古い建物をリノベーションし、お洒落なカフェや雑貨店が増え、老舗の古きよきものと新しいカルチャーがうまく融合し、少し時間を空けて再訪すると、必ず新しい何かが始まっている。いつの間にかここはいつでも新鮮さを味わえる街となった。

宿泊日当日の昼から、帰国便の都合で早めにチェックアウトした早朝8時半までわたしは迪化街からほぼ出ることなく、「読人館」を拠点に思う存分この街を歩きつくし満喫した。

束の間のここでの暮らしのこと、台湾には山ほど思い出はあるけれど、その中でもかけがえのない思い出のひとつとして、これからもきっと記憶に残り続けるだろうなと思う。

 

憧れだった読人館

さて、そんな読人館。
なぜそんなに思いが強くなるのかというと、元々わたしが迪化街好きなのもあるのだけれど、

このロケーションの素晴らしさ。
1920年代に建てられたこの建物はそろそろ100歳を迎える頃だろうか。

雑誌などで見たことがある人も多いのではないかと思うのだけれど、もちろんわたしもそのひとり。
なんて素敵なんだろう、っていつも思っていた。

誰もが写真を撮りたくなるこの景色。横にある階段を上がることができるのは宿泊者のみだ。
ここを上がっていくときのちょっとした優越感。
台湾好きの人ならばわかってもらえると思うのだけれどどうだろう。

立地は、迪化街の少し北側。
迪化街の1本隣の通り、安西街側が読人館の入口なのだけれど、迪化街に面している「鹹花生Salt Peanuts」という可愛いカフェを通りぬけ入って行くこともできる。

迪化街のこういった建物は中庭をはさみ、3つの建物が連なっている。
それぞれの建物は一進、二進、三進と呼ばれ、ここは一進がカフェ「鹹花生Salt Peanuts」、二進がお洒落ビストロの「孔雀餐酒館 Peacock Bistro」、そして三進が「読人館」。どこも洗練されている。

一進のカフェ「鹹花生Salt Peanuts」。ここを通り抜けて中庭へ。
二進の「孔雀餐酒館 Peacock Bistro」。さらにここを進んで読人館へ。

 

文化人のために用意された会員制の宿

元々はアーティストや学者など、国外の文化人たちが台湾に滞在する際の宿泊施設として利用されていた場所なのだけれど、その後、会員制の宿として一般開放をはじめ、今に至る。
これまでは一般のお客様が宿泊するには読人館のHPより会員登録(紹介者が必要)をし、承認された後メールにて予約するというシステムだったので、誰しもが宿泊できるわけではなかったのだけれど、なんと最近はHotels.comエクスペディアからも予約ができるように。空室さえあれば気軽に宿泊できるようになったのだ。
(ちなみに、読人館の会員登録の紹介者ですが、当サイトの読者さんは紹介欄に【looky-ikeko】と入力していただけるとOKとのことですので、どうぞお使いください。)

読人館館内。ここでチェックインなども行う。本棚には台湾関連の書籍が並び、日本語の本も揃う。

 

ロフト付きの広々としたクラシカルルーム

全6室あるお部屋はロフト付きで、ツインベッドとロフトの上にダブルベッドが配置されているので4名まで宿泊可能。
素敵なリビングスペースもあるので、家族で利用するのもおすすめ。
最初、この宿泊ルームのある2階に上るには階段しかないのかと思い、大きなスーツケースを持っていたわたしは一瞬青ざめたけれど、ちゃんとエレベーターもあるのでご安心を。

2階からの眺め。セキュリティがあるので宿泊者以外は入れないようになっている。

今回わたしはご縁があって、読人館さんからのご招待でこの素敵な宿に泊まることができたのだけれど、やりとりしていたスタッフの高さんは日本語もぺらぺら。この日もお部屋の案内をしてくださった。

通してもらったのは二進の中央にあるお部屋。
読人館はすべてお部屋のインテリアが違うそうで、このお部屋は高さんが一番気に入っている部屋なんだそう。そのお部屋をわざわざ用意してくださったんだと思うとその気持ちがとてもうれしい。

優しい光が差し込んで、クラシカルな雰囲気がとても素敵。
まるで誰かの別荘に遊びに来たかのような気分になった。

リビングスペースに

ベッドルーム

入口横はミニキッチン。

ロフトにはダブルベッド。

ここから1階を見下ろしたとき、なんだか子供の頃を思い出して妙にわくわくしている自分がいて、少しだけ笑ってしまった。
ここは気心の知れた仲のいい人たちと来たら絶対に楽しいだろうなぁ。

洗面所とバスルームはリフォームされていてとてもきれいでバスタブもあり。

嬉しかったのがアメニティ。
台湾ブランドの「茶籽堂cha tzu tang」のものが用意されていて、石鹸は読人館のお隣にある、同じく台湾ブランドで人気の「大春煉皂」。


どちらも使ってみたかったんだ。
使用感もばっちりで次回の台湾旅の時に購入するつもり。

 

忘れられない思い出に

ここを拠点に楽しんだ迪化街の街歩きのことはまた別の機会に書こうと思うのだけれど、カフェやビストロが営業しているときの賑やかさとは一転した静かな夜に読人館の図書室から借りてきた本を読むひとときや、誰もいないこの空間をバルコニーで独り占めした朝の気持ちよさ。

どんな時も宿から一歩外に出れば、美味しいものも買い物もいくらでも楽しめる迪化街、疲れた時にはここに戻って休憩し、お腹が空いたらまた外へ。思い出しただけで幸せな気分がよみがえる。

カフェ側から一歩外に出るとこの光景。まさに買い物天国。

ぜひともこの気持ちをはやく誰かと共有したくてたまらなかった。
特に迪化街が好きで何度も足を運んだことのある方に強くおすすめしたい宿。
きっと、わたしと同じようにかけがえのないひとときを過ごせるはずです。

読人館(讀人館)基本情報

住所:台北市大同區安西街42號
電話:+886 2 2557 3197
HP:http://www.readers.tw/
Hotels.com エクスペディア

 

ABOUT ME
コバシイケ子
よくばりたびこの旅ノート編集長。台湾の食文化に魅せられて、頻繁に通ったり、住んだりするうちに台湾ブロガーに。台湾から行く香港やベトナム、タイなどの東南アジア旅にも目覚める。現地ではB級グルメ、おやつ、雑貨探し、メンテナンスのマッサージ。現在は札幌在住。趣味は電鍋クッキング。